行きも帰りもずっとずっと。
あなたのことだけ、考えていたよ。
気持ち悪いかな?
そうかもしれないね。
でも、今の私には大事な事だったんだ。
仕事のことを今は考えられない以上、
それしか考えることがなかった、のかもしれない。
帰りの電車の中でね。
私の前に座った若いカップルがいたの。
最初は、ひとつだけ空いていたところに
女の子が座ったの。
角の席だから、勿論枠みたいなものがあって、
枠の向こうに男の子がいたんだけれど、
男の子の方に、女の子が頭を寄せていたの。
何だか、可愛いなぁって思ってね。
私達より、年下でね。
まだ大学生くらいのカップルでさ。
男の子が、女の子を愛おしそうに撫でているの。
最初、それを見た時にもう涙がじわっと来ていてね。
必死にタオルで隠してた。
何駅か過ぎた後、女の子の隣の席が空いて、
くるっと回って男の子が隣に座ったの。
女の子は男の子の肩に顔を寄せて、
男の子は、女の子の肩を抱き寄せてた。
…そこで、私の涙は止まらなくなってた。
むしろ、さっきよりひどくなってた。
あんな風に、全信頼を傾けられる女の子と
それを真っ向から受けて、
更に愛しそうに見ている男の子。
自分が着ていたベストを女の子にかけてあげてたんだけど、
それが肩からずり落ちているのを直したり、
頭を撫でてあげたり、ぎゅってしてみたり。
また、女の子が気持ちよさそうに寝ているんだ。
すごく可愛かったよ。
私はヘッドホンで音楽を聴いていたから、話している
内容までは分からなかったけれどね。
昔の私だったら
「何だこのバカップルが!」と思っていたに違いないんだ。
でも、今の私がこの二人を見たら、
悲しくなってしまったの。
そして、羨ましかったんだと思う。
泣くだけ泣いて。
…バレバレだったけどさ。
…電車内だしねぇ。
でも泣いて、泣いて。
降りてからも、車までの道すがらで泣いてさ。
車の中でも泣いてさ。
涙腺崩壊状態だったよ。
私は、あなたに頼れない…
全信頼をあなたに預けたいのに
預けることが出来ないのは、何故なんだろう。
ずっと考えてた。
私の重荷をあなたが受け止め切れないと思っているのかな。
もっと、頼りがいのある人になってよ!
もっともっと、受け止められる人になってよ!
って、思ってた。
…でもね。
そうじゃないんだ、って気付いた。
自分の重荷を受け止めてもらうためには、
多分自分が先に強くならなきゃいけないんじゃないかなって
思ったの。
自分が強くなって、あなたを支えられるようになって。
その後、私の重荷を少し持ってもらう。
そういうものなのかな、って思ったんだ。
付き合い始めた日のことも思い出してた。
あの夜の海のこと。
泣きそうになっていた私に「大丈夫?」と
声をかけてくれていた時のこと。
最近、あなたから
「(女の子が)泣いているとおろおろする」って聞いたよね。
ああ、あの時は確かにおろおろしていたんだろうなぁ、って
思ったよ。
凄く愛おしく思えた。
不器用だなぁって、思った。
次に逢う時に泣くかもしれない、って言ったら、
「泣かないで欲しい」って言われた。
「笑顔でいて欲しい」って。
でも、人の前で泣くとしたら、
あなたの前以外では泣けないんだ。
あなたの前で泣けないのなら、
私は自分ひとりで、この寂しさに耐えなきゃならない。
ひとり寂しく、泣いていなきゃならない。
頼りたい時って
そういう時じゃないのかなぁ。
あなたを頼りに出来なかったら
私はどうすればいいの?
…と考えて、またさっきの結果に戻るんだけどさ。
自分が、自分こそが強くならなきゃいけないって。
対等を目指すのならば、自分も成長しなきゃいけないって。
就職で、あなたの街に行くのはやめようと思う。
もう、行こうなんて思わない。
自分の力がどこまで通用するのか、
ここで試すことにした。
ここで。
それが「強くなる」ってことだと思うから。
自分に自信をつけることが、
強くなるってことだと思ったから。
あなたを支えられるような私になりたい。
あなたを頼らなくても、
生きていけるような私になりたい。
どうなんだろう。
あなたは、どう思う?
あなたのことだけ、考えていたよ。
気持ち悪いかな?
そうかもしれないね。
でも、今の私には大事な事だったんだ。
仕事のことを今は考えられない以上、
それしか考えることがなかった、のかもしれない。
帰りの電車の中でね。
私の前に座った若いカップルがいたの。
最初は、ひとつだけ空いていたところに
女の子が座ったの。
角の席だから、勿論枠みたいなものがあって、
枠の向こうに男の子がいたんだけれど、
男の子の方に、女の子が頭を寄せていたの。
何だか、可愛いなぁって思ってね。
私達より、年下でね。
まだ大学生くらいのカップルでさ。
男の子が、女の子を愛おしそうに撫でているの。
最初、それを見た時にもう涙がじわっと来ていてね。
必死にタオルで隠してた。
何駅か過ぎた後、女の子の隣の席が空いて、
くるっと回って男の子が隣に座ったの。
女の子は男の子の肩に顔を寄せて、
男の子は、女の子の肩を抱き寄せてた。
…そこで、私の涙は止まらなくなってた。
むしろ、さっきよりひどくなってた。
あんな風に、全信頼を傾けられる女の子と
それを真っ向から受けて、
更に愛しそうに見ている男の子。
自分が着ていたベストを女の子にかけてあげてたんだけど、
それが肩からずり落ちているのを直したり、
頭を撫でてあげたり、ぎゅってしてみたり。
また、女の子が気持ちよさそうに寝ているんだ。
すごく可愛かったよ。
私はヘッドホンで音楽を聴いていたから、話している
内容までは分からなかったけれどね。
昔の私だったら
「何だこのバカップルが!」と思っていたに違いないんだ。
でも、今の私がこの二人を見たら、
悲しくなってしまったの。
そして、羨ましかったんだと思う。
泣くだけ泣いて。
…バレバレだったけどさ。
…電車内だしねぇ。
でも泣いて、泣いて。
降りてからも、車までの道すがらで泣いてさ。
車の中でも泣いてさ。
涙腺崩壊状態だったよ。
私は、あなたに頼れない…
全信頼をあなたに預けたいのに
預けることが出来ないのは、何故なんだろう。
ずっと考えてた。
私の重荷をあなたが受け止め切れないと思っているのかな。
もっと、頼りがいのある人になってよ!
もっともっと、受け止められる人になってよ!
って、思ってた。
…でもね。
そうじゃないんだ、って気付いた。
自分の重荷を受け止めてもらうためには、
多分自分が先に強くならなきゃいけないんじゃないかなって
思ったの。
自分が強くなって、あなたを支えられるようになって。
その後、私の重荷を少し持ってもらう。
そういうものなのかな、って思ったんだ。
付き合い始めた日のことも思い出してた。
あの夜の海のこと。
泣きそうになっていた私に「大丈夫?」と
声をかけてくれていた時のこと。
最近、あなたから
「(女の子が)泣いているとおろおろする」って聞いたよね。
ああ、あの時は確かにおろおろしていたんだろうなぁ、って
思ったよ。
凄く愛おしく思えた。
不器用だなぁって、思った。
次に逢う時に泣くかもしれない、って言ったら、
「泣かないで欲しい」って言われた。
「笑顔でいて欲しい」って。
でも、人の前で泣くとしたら、
あなたの前以外では泣けないんだ。
あなたの前で泣けないのなら、
私は自分ひとりで、この寂しさに耐えなきゃならない。
ひとり寂しく、泣いていなきゃならない。
頼りたい時って
そういう時じゃないのかなぁ。
あなたを頼りに出来なかったら
私はどうすればいいの?
…と考えて、またさっきの結果に戻るんだけどさ。
自分が、自分こそが強くならなきゃいけないって。
対等を目指すのならば、自分も成長しなきゃいけないって。
就職で、あなたの街に行くのはやめようと思う。
もう、行こうなんて思わない。
自分の力がどこまで通用するのか、
ここで試すことにした。
ここで。
それが「強くなる」ってことだと思うから。
自分に自信をつけることが、
強くなるってことだと思ったから。
あなたを支えられるような私になりたい。
あなたを頼らなくても、
生きていけるような私になりたい。
どうなんだろう。
あなたは、どう思う?
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